「人となりが出れば成功」ミュージシャン『MR.MONDO』が語る、音声配信と音楽の掛け合わせ【mic stand】

2022年7月29日

音楽アーティストTHE BAWDIESのROYさん(以下ROYさん)とTHE NEATBEATSのMR.MONDOさん(以下MONDOさん)のおふたりが配信しているチャンネル『ROYとMR.MONDOの部室ラジオ

2020年11月からstand.fmでの配信を始め、普段のありのままの姿でフリートークやリスナーからのお悩み相談を放送し、これまでのミュージシャンとしての活動とは違う形で、さらに多くの人たちと交流が深まるきっかけになったそうです。

左から、ROYさん、MONDOさん。

今回はMONDOさんにお越しいただき、音楽アーティストならではの音声配信の活用方法やリスナーさんとの印象的なエピソードなどについて語っていただきました。

この記事は以下の放送でもお聴きいただけます。

パンデミック下で自分にできることは何か

—— まず、音声配信を始めたきっかけを教えてください。

新型コロナウイルスが流行する前は、ミュージシャンとしてライブを年間100本ほどしていましたが、パンデミックの影響でライブもレコーディングもできない状況になってしまいました。そんな中、以前から一緒にご飯を食べに行く友人だったROYさんと「ミュージシャンとしてできることはないか」と話した結果、何か発信をしていかないと何も起こらないと思い、音声配信を始めてみよう!となりました。

生活が一転した当時の状況を振り返るMONDOさん。

既にInstagramとTwitterはやっていたのですが、インスタライブだとビジュアルが必要だったり、その頃から流行っていたYouTubeは編集と企画が大変なのと、”毎日アップするのが当たり前”という風潮があり、そこまで手間はかけられないなと・・・。元々ラジオが好きなこともあり、誰の手も介さず言葉がそのままリスナーに届くところが良いと感じた音声配信を選びました。

ROYさんとMONDOさんで運営されている『ROYとMR.MONDOの部室ラジオ』

—— stand.fmを選んだ理由は何ですか?

自分で音声配信サービスをかなりリサーチしましたが、最終的にstand.fmを選んだ理由は、今すぐに始めることができそうな分かりやすさ、スッキリしたデザイン、再生数やフォロワー数が自分にしか見えなくて気楽、という点が大きかったです。自分たちがやりたいことや、やっていて楽しい放送をありのままリスナーに届けることを想定したとき、数字を求めすぎず、クローズドな空間でやるのが合っていると思いました。

stand.fmに決めたっ!

ライブ、収録、メンバーシップ、それぞれで異なるリスナーとの交流

—— stand.fmは収録放送とライブ配信が利用できますが、始める前からどちらをやるか決めていましたか?

「そのままを届けたい」という気持ちがあり、ライブ配信に決めていました。ラジオ番組でレギュラーでも持っていない限り、毎週リアルタイムに声を届けることは難しいので、それができることは大きいなと思います。

—— どのような配信内容か教えてください。

現在は、週に1回全体公開でのライブ配信と、15分程度の短めの収録放送、2週に1回「メンバーシップ(※)」限定の配信をやっています。
※ 月額有料会員のユーザー限定で配信できる機能

ライブ配信は好きにやる、収録放送はレター(お便り)に答える形式です。構成や台本は用意せずフリートークですが、ライブ配信のメインテーマは音楽なので、楽曲紹介とカルチャーの話をして、番組のTwitterアカウントに紹介した楽曲のURLを貼って、リスナーさんに聞いてもらう、という感じです。

収録放送のレター回では、音楽ライブやリリースした楽曲の感想、ふたりへの質問、悩み相談などが来ます。なので、2年間配信のネタに困ったことはなく、配信を始めた当初は60分でやっていたものの、今となっては2時間で終わらせるのがやっとの状態になってます。ストイックに、休憩なく2時間ぶっ通しで喋り続ける配信者さんはstand.fmでもあまりいないですよね(笑)。

今日もふたりで仲良く配信。

—— stand.fmを始める前は、ライブ公演でお客さんと交流する機会はありましたか?

stand.fmを始める前は、お客さんとのコミュニケーションはそこまで多くなく、交流自体はあるものの深さはなかったです。ライブ会場でお話しするにしても、 終わってから待っていただいてる形なので、誰でも交流できる空間ではありませんでしたね。

—— メンバーシップにはどのようなリスナーさんが参加されていますか?

いわゆるヘビーリスナーさん達で、私たちは勝手に「側近」と呼んでいます(笑)。ヘビーリスナーなので許されるだろうと思って、より好き勝手に喋ってますね。言っちゃいけないようなこととかも、ギリギリ(笑)。

...側近?!

—— メンバーシップ限定放送ではどんな内容を配信していますか?

通常放送よりもディープな内容を取り扱ったり、私が心理カウンセラーの資格を取ったこともあって、リスナーさんと音声を繋いでお悩み相談にのったりしています。リスナーさんのお悩みに答えるために事前にリサーチして「心理学の側面からみるとこういった解決法がありますよ」とか「こう捉えたらいいんじゃないですか」みたいな話もしています。あとは、弁護士の友人や美容クリニックの院長をしている友人もゲストに呼んだりして、もはやミュージシャンの配信ではなくなってますね(笑)。逆を言うと、音楽はそこまで詳しくない人でも楽しめると思います。心理学の先生や弁護士の先生に月300円で相談できるってなかなかないですよね(笑)。

ROYとMR.MONDOの部室ラジオ、いまならお得です。

stand.fmから生まれたひとつの財産

—— 配信するにあたって工夫・意識していることはありますか?

話すときに気をつけてることは、汚い言葉を使わない、人の悪口を言わない、といった基本的なことくらいで、その他はノールールかもしれません。後から聞き返してみると早口だなと思うことが多いので、できるだけゆっくり喋ろうと思うんですけど、早いですね(笑)。

—— stand.fmアプリの使いやすさはどうでしたか?

最初は自分たちでスタジオを借りてスマホひとつで始めたのですが、アプリの作りがシンプルだから操作に迷わなかったです。そこが配信を続けることができた要因のひとつでもあります。 ROYさんはお喋り担当で、私はチャンネルを作って、サムネも自分で作りました。必要な準備作業が思ってた通りにシンプルにできたという感じ。リスナーの皆さんも始めてくれたらいいのになと思います。顔出しが無いので、タレントだけではなく一般の方たちもやりやすいですよ。

この記事を読んでいる皆さんにも、ぜひ始めてもらいたい!

もし始めてくれたら、絶対聴きに行きますし、なんならライブ配信に立ち会ったらマカロン(リスナーが配信者に贈ることができるギフティングのアイテム)ぐらい投げますよ。ただこれ、ROYさんが勝手に投げた場合、請求が僕のクレジットカードにくるので止めておこう(笑)。

...うん...やっぱりやめとこう。

—— stand.fmを利用した中で、印象的なエピソードがあれば教えてください。

コメント機能を通じて、私たちとではなく、「部屋友(リスナー総称)」のみなさん同士もコミュニケーションを取って、交流が広がっているのがいいなと思いますね。リアルな音楽ライブが終わった後に待っててくれた方が声かけてくれることがあるのですが、stand.fmのリスナーさんたちが集まって皆さんで挨拶してくれたことがあって。音声配信をやっていなかったらあり得なかったことなので、ひとつの財産だと思います。一方で、コメントを書いたりレターを送ったりしないリスナーさんも大勢いらっしゃるので「きっと聴いて楽しんでくれてるんだろう。ありがたいな。」と思いながら毎回嬉しい気持ちで放送しています。

部屋友の皆さん、いつもありがとうございます!

これからも、音声配信を通じて「自分の人となり」を知ってほしい

—— 今後やってみたいことはありますか?

以前に開催したスタジオでの公開収録をまたやりたいです。もちろん私たちとの交流もありますが、部屋友同士の一体感みたいなものがあるので、もう少し落ち着いてきたら更にイベント感の強い取り組みもやりたいですね。もうそろそろ計画してもいい頃かなと考えています。私たちのチャンネルが2022年の11月で2周年なので、そこのタイミングかな。あとは現状維持をすることです。この頻度でストイックに話していくと何を喋ったか覚えていない(笑)。

stand.fmを始めてもうすぐ2年。記念イベント楽しみです。

—— 初放送から約2年間の中で、ご自身の活動に影響などはありましたか?

ミュージシャンの活動は、音楽ライブ、楽曲リリース、取材があればメディア露出などがあるのですが、やはり自分の人となりというか、性格、人間というものを知ってもらう機会はなかなかありません。stand.fmを始めたことで、その機会が生まれたのでよかったです。私自身、ライブだと一言も喋らないこともあるので、ファンの方はこんなに喋ってるの聴いたことないみたいな(笑)。

例えば、ライブ公演の前に体脂肪を燃焼させるための飲み物を飲んだりするのですが、stand.fmでそのエピソードを聴いたリスナーさんがその商品を差し入れしてくれたりするんです。放送1周年のときにはリスナーの皆さんから寄せ書きをいただいたりもしました。そういった温かみに触れることって、普通にミュージシャンとして活動しているだけだったらなかなかありません。それこそ、人間性を知ってもらったうえで嫌いにならなかったんだな、ちょっと好きになってもらえたのかなって、嬉しくなります。そういう体験はバンドだけやっていたら起こらなかったですよね。それこそ、地上波の民放ラジオをやってるときとはまた違う効果でした。本当に電話みたいにラフに、聴いてる側はながら聴きもできるし、stand.fmは人間性の出やすいサービスなのかもしれないですね。

—— 最後に、音声配信に興味を持っている皆さんにメッセージをお願いします。

今、この記事を読んでいるということは、ほとんどの方がstand.fmをダウンロードしているかと思うので、まずは発信してみることをおすすめしたいです。

「配信の中で決まって面白いことをやらなきゃ」とか「企画を組んで必死に何かをこなさなきゃ」ではなく、これから配信する方も、もちろん僕たちも、自分自身の人となりが放送に現れれば、もうそのチャンネルは成功なのかもしれないと感じます。

リスナーとして使う場合でも、生活の一部として活用できるんじゃないかと思いますし、私も空いた時間に全然知らない人のライブ配信を聴きに行ったりしています。もし聴いている人のリストに私がいたら、優しくしてくださいね(笑)。

MONDOさん、ありがとうございました。

stand.fmであなたも気軽に音声配信を始めてみませんか?
アプリのダウンロードはこちらから

Google Play Store App Store

この記事をシェアする

利用者が語るサービスの魅力

音声配信で工夫・意識していることや、stand.fmを通じて生まれた新たな体験を紹介しています。